「コンピュータ」といえば汎用大型機とオフコンしかなかったころ、業界に参入。当時は、紙にシャープペンでプログラムを書いていました。
紙テープ、IBM方式の80欄パンチカードも使ったことがあります。最初に使ったフロッピィは8インチでした(うちわ)。容量が約1メガバイト。
初期のキャラクタベースのUNIXとC言語に触れ、「ファイルはバイトの集合にすぎない」という思想にびっくりしました。レコード長やブロッキングファクタがどうのこうのとややこしい、汎用機のアーキテクチャとは対極にあるシンプルさに感銘を受けました(まあ、時とともにだんだんややこしくなりますが)。
自分でパソコン(当時はマイコン)を買ったのは、30年以上前。NECの銘機PC-8801です。モニタ、フロッピィドライブ、プリンタなどの周辺機器が、本体より高価でした。ワープロソフトを駆使して友人の結婚式で新聞を発行し、感謝されたのは、いい思い出です。
その後16ビット機(NECのPC-9801VX21)にパワーアップして、MS-DOSは2.11から。Windowsは3.0から。SOTECH社のA/T互換機を導入したのは、Windows95のとき。
このへんが、GUIから入ったほかの人にはない強みかなと、ひそかに自負しています。
家と会社で同じコンピュータが動いている。雑誌を買のオマケにOSが付いてくる。昔を知るものにとっては、夢のような時代です。
その一方で私は、年々複雑化するクライアント/サーバ・システムにうんざりし、「はじめにオブジェクト指向ありき」でコーディング量がやたら多いjava等の言語にもなじめず。
「そうだweb関連をやってみよう」と思い立ちました。
今では、個人がホームページ(この用語は間違い。正しくは『ウェブサイト』といいます。『ウェブサイト』の先頭ページが『ホームページ』です)を持つのは、珍しくありません。
開発環境もツールも充実しています。「3日でできるホームページ」という書籍もあるくらいです(ホントか?)。
いっぽう、せっかく作ったウェブサイトなのに、どうも見栄えの悪いものを多数見かけます。最新情報が「数年前」の、放置しっぱなしのものも。「ホームページ作ったぞ!」で完結してしまうのでしょうか。
具体的には、こんなものが。
未だに「フレーム対応のブラウザでご覧下さい」と書いてあったり、
未だに「ie6.0以上で動作します」と書いてあったり、
未だに「Sorry, Japanese Only」と書いてあったり、
ページごとに違うデザインで、建て増しを繰り返した温泉旅館のような、
本文にいろんなフォントを使っていても、作者の環境以外ではみんな同じ。
このような「かっこ悪いウェブサイト(すいません)」のリニューアルに、力を貸したいと考えています。具体的には、打ちっぱなしで文字ばかりのワープロ文書のようなウェブサイトを、CSSの装飾機能を使って、美しくクールなウェブサイトに生まれ変わらせるなど。
また、中高年のパソコン初心者が、身近にたくさんいます。どうもあの人たちには、モニタ画面が「1枚の絵」に見えてるのかなと感じます。
彼らに訊かれて説明するうちに、こちらも「何がわからないか、どう教えれば理解してもらえるか」が、多少わかるようになりました。カリキュラムのないパソコンインストラクターも面白いと思っています。
「御社のウェブサイト、ひどいですね」と、指摘するところから始めようと思っています。
よかったら、連絡を下さい。
山中 康正